卒業生ブログ
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犬・猫の歴史と性質・性格について
2021.07.13
みなさんこんにちは。専任教員、認定動物看護師の田中です。
気が付けば、もう7月。暑い日が続きますね。
皆さん自身、そして特にワンちゃんも熱中症には気をつけましょうね。
今日は犬・猫の歴史や今もなお残っている性質についてお話ししようと思います。
- 目次(項目をクリックするとスクロールします)
🐕犬の歴史
我々が普段「犬」と呼んでいるイエイヌの祖先はオオカミだと言われています。オオカミは皆さんご存知の通り、優れた身体能力と持久力をもつ肉食動物です。
群れをつくって生活をし、集団で狩りをします。仲間と協力をして生活をするので、非常に社会性の優れた動物です。獲物を捕らえたら、仲間と分け合って食べます。
次の狩りがいつ成功するか分からないので、一気にガツガツと食べ、食べられるだけ食べて溜めこみます。
そんなオオカミを祖先にもつワンちゃんなので、身体能力が高く、走るのが大好きです。
社会性も高く、比較的人に懐きやすい動物です。ご飯の際にはガツガツと一気に食べ、すぐにペロリと完食しちゃうワンちゃんも多いかと思いますが、これはオオカミの性質が残っているからだと言えるでしょう。
今やトイプードル、チワワ、ミニチュアダックスフンド、シーズーなど様々な犬種がいますが、昔からいたわけではありません。目的に合わせた品種改良を経て、多種多彩な犬種が出てきたのです。
🐕犬の性質・性格について
トイプードル
街中でよく見かける犬種かと思いますが、実はプードルも幾つかの大きさがあります。
大きい順からスタンダード、ミディアム、トイ、近年ではティーカップと呼んでいる、かなり小さいプードルもいます。スタンダードプードルだと体重が25kgくらいある、大きな犬種になります。
ティーカップだと2kgくらいの非常に小さな犬種です。
プードルは元々、水猟犬といって水辺で猟をする目的で誕生した犬種です。
水が平気な子が多いのも、この理由からかもしれませんね。猟をしていたので運動量も多く、活発で遊び好きな子が多いと言えます。
シーズー
中国のチベット地域出身のワンちゃんです。
乾燥地域出身なので、日本のようなジメジメと湿度が高いところでは皮膚のべたつき等の皮膚トラブルが多く発生してしまいます。
特にこの6月~7月にかけての梅雨の時期は、動物病院には皮膚トラブルを抱えたシーズーが多く来院されます。
あと暑さも苦手です。ワンちゃんは人のように汗をかかない動物で、呼吸によって体温を調節するところもありますが、短頭種と言われる鼻が短い犬種は、その体温調節が苦手です。
夏場は特に熱中症には注意が必要です。他にもブルドック、フレンチブルドック、パグ、ボストンテリアなどの犬種も注意です。
🐈猫の歴史
我々が普段「猫」と呼んでいるイエネコの祖先はリビアヤマネコという砂漠地帯に住んでいる野生の猫ちゃんです。
オオカミのように群れを作らず、単独で狩りをしていました。
獲物がくるのを待ち伏せして捕らえるハンターであり、単独での生活をしていたので、動くものを瞬時にとらえ、物音には敏感で聴力が優れています。
これは現代の猫ちゃんにも言えます。砂漠には水飲み場が少なかったので、ワンちゃんほど水を飲まなくても大丈夫な体のつくりになっています。
また猫ちゃんは高いところが好きですが、これは高いところだと敵から捕らわれにくく安心だったことが由来しているのではないかと考えられています。
猫ちゃんはワンちゃんのように懐かないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが決してそうではなく、ワンちゃんより時間はかかるかもしれませんが、人に懐きます。猫種に関してはワンちゃんのような品種改良を行わず、自然発生や突然変異によって現れた猫ちゃんがほとんどです。
🐈猫の性格・性質について
アメリカンショートヘア
自然発生した種類になります。知的で穏やかな性格ですが、自己主張がはっきりしており、自立心が高い子が多いです。
ベンガル
イエネコとヤマネコが交配した種類になります。ヤマネコの血筋がありますので、活発で運動量も多いのが特徴です。人懐っこく甘えん坊な一面もあります。
🍀まとめ
今日ご紹介した歴史や種類に関しては、ほんの一握りです。ワンちゃんや猫ちゃんの歴史は、もっともっと深く、種類に関しましても、まだまだたくさんの種類あります。
お家で飼っている子の歴史を知ると、より一層理解ができ、楽しいワンちゃんライフ、猫ちゃんライフを過ごせると思いますので、是非一度、調べてみて下さい。